ABR検査の日 最後に
桃、目を覚まさない。
検査が終わっても、桃は目を覚まさなかった。
しっかり睡眠導入剤・トリクロリールシロップが効いている様子。
でも、看護師さんが言うには「検査が終わっても1,2時間は寝ている子がいる」とのことだったので、そのまま帰宅。
帰宅しても目を覚まさない。
夕方お風呂に入れた時に少し目を開けたけれど、また寝てしまった。
そのタイミングで少し授乳はできたし、吸てつ反応もあったので、とりあえず安心。
小児救急ダイヤルへ
やっぱり目を覚ます気配がなかったので、小児救急ダイヤルに電話して聞いてみた。
すると…
・眠っているのは、そういう薬なのでまず心配はない
・桃が飲んだ量も体重のわりに少なめなので分量の間違いはない
・副反応として呼吸が浅くなったり、止まってしまうこともある
・眠りすぎによる低体温が懸念される→こまめに体温を測ること
・授乳できないことによる低血糖も心配→様子を見て授乳してもいいかも
・呼吸の異常、低体温、チアノーゼがみられたらすぐに救急へ
とのことだった。
さっきの看護師さんよりしっかりした説明をもらって安心。
そして、授乳も受け付けてくれることに安心できた。
音、聞こえてる?
それでも桃はやっぱり起きない。
あまりによく寝るので「レジ袋を桃の耳の近くでガサガサこすり合わせてみる方法」を試してみた。
そーっと桃に近づいて、耳元でガサガサ…
桃、目を閉じたまま伸びをするように身体をよじらせる。
桃の動きが止まったところで、反対の耳でもガサガサ…
また身体をよじらせた。
あ、あれ?
もしかして、聞こえてる?
あまりに何度も実験をするわたしを、夫が制止した。
「桃、聞こえてるよ。せっかく寝てるんだからもうやめなよ。かわいそうだよ」
的を得ているんだか得ていないんだかわからない夫の言葉に、わたしも妙に納得。
なーんだ、反応あるじゃん!もしかしたら聞こえてるかも☆
なんて、ちょっと胸をなでおろしました。
桃、ご起床!
桃が目を覚ましたのが23時半近くだった。実に10時間以上の睡眠。
すぐに桃の顔を覗き込むと、桃はわたしの顔を見てにた~~っと笑った。
生後2ヶ月を過ぎたところで桃は「顔」を認識したらしく、人の顔を見て笑うようになっていた。
だから、この笑顔にどれだけ癒されたことか…。
桃、よかったよ~~~ぉ!と思いっきり抱き締めた。