あしたのきみに

2018.5生まれの高度難聴疑惑女子「桃」のこと。

ABR検査の日 最後に

桃、目を覚まさない。

検査が終わっても、桃は目を覚まさなかった。

しっかり睡眠導入剤・トリクロリールシロップが効いている様子。

でも、看護師さんが言うには「検査が終わっても1,2時間は寝ている子がいる」とのことだったので、そのまま帰宅。

帰宅しても目を覚まさない。

夕方お風呂に入れた時に少し目を開けたけれど、また寝てしまった。

そのタイミングで少し授乳はできたし、吸てつ反応もあったので、とりあえず安心。

 

小児救急ダイヤルへ

 やっぱり目を覚ます気配がなかったので、小児救急ダイヤルに電話して聞いてみた。
すると…

・眠っているのは、そういう薬なのでまず心配はない

・桃が飲んだ量も体重のわりに少なめなので分量の間違いはない

・副反応として呼吸が浅くなったり、止まってしまうこともある

・眠りすぎによる低体温が懸念される→こまめに体温を測ること

・授乳できないことによる低血糖も心配→様子を見て授乳してもいいかも

・呼吸の異常、低体温、チアノーゼがみられたらすぐに救急へ

とのことだった。

 

さっきの看護師さんよりしっかりした説明をもらって安心。

そして、授乳も受け付けてくれることに安心できた。

 

音、聞こえてる?

それでも桃はやっぱり起きない。

あまりによく寝るので「レジ袋を桃の耳の近くでガサガサこすり合わせてみる方法」を試してみた。

そーっと桃に近づいて、耳元でガサガサ…

桃、目を閉じたまま伸びをするように身体をよじらせる。

桃の動きが止まったところで、反対の耳でもガサガサ…

また身体をよじらせた。

 

あ、あれ?
もしかして、聞こえてる?

 

あまりに何度も実験をするわたしを、夫が制止した。

「桃、聞こえてるよ。せっかく寝てるんだからもうやめなよ。かわいそうだよ」

 

的を得ているんだか得ていないんだかわからない夫の言葉に、わたしも妙に納得。

なーんだ、反応あるじゃん!もしかしたら聞こえてるかも☆

なんて、ちょっと胸をなでおろしました。

 

桃、ご起床!

桃が目を覚ましたのが23時半近くだった。実に10時間以上の睡眠。

すぐに桃の顔を覗き込むと、桃はわたしの顔を見てにた~~っと笑った。

生後2ヶ月を過ぎたところで桃は「顔」を認識したらしく、人の顔を見て笑うようになっていた。

だから、この笑顔にどれだけ癒されたことか…。

桃、よかったよ~~~ぉ!と思いっきり抱き締めた。